福岡・天神は、ライブハウスなど音楽インフラが豊富で、数多くのアーティストを輩出してきた「音楽のまち」です。
MUSIC CITY TENJIN(MCT)は、都市型フリーライブイベントとして、音楽によるまちの活性化と福岡の音楽環境の向上を目的として2002年にスタートしました。
初年度にはライブ直前に出演予定のNUMBER GIRLが解散を発表したことにより、会場の警固公園にファンが殺到し熱狂に包まれた伝説的ライブも実施されました。
福岡出身アーティストを中心としながら数多くの出演者を迎え、天神のまち一帯となったフリーライブイベントとして様々な世代の方から愛されてきました。
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01 PROJECT
MUSIC CITY TENJINの再開に向けて
新型コロナウィルスの影響により、2019年に一度オンライン開催を実施しましたが、その後は開催の中断を余儀なくされました。
しかし、復活を望む多くの声や関係者との協議を経て、2024年に5年ぶりとなるリアル開催が実現しました。
コロナ禍では人が集うことができず、音楽イベントなどもことごとく中止となりました。
イヤホンを通して一人で聴く音楽と違って、生身の人間同士が同じ場所で音楽を共有する喜びは、他にはない特別なものだと思います。
MCTは天神の街中で、みんなで音楽を共有することができるイベントであることを、音楽を愛する皆さまの声を通して感じたことが、再開に向けて再び歩み出すエネルギーとなりました。 -
02 COMMUNICATION
想いを繋いで、届ける
MUSIC CITY TENJINの特徴ともいえる入場無料のフリーライブを実現するためには、協賛企業さまや会場を貸してくださる天神の皆さまとの協力体制が必要不可欠となります。
多くの関係者が携わるため、オンライン会議やアプリの活用等、情報共有を徹底しながら当社がハブとなって、関係各所とスピーディーで円滑なコミュニケーション推進してきました。
また、今回は20周年を記念してオリジナルのテーマ曲「じつはね。」を制作し、天神の何気ない風景を五線譜に見立てたポスターや動画などのクリエイティブと連動させ、音楽のまち天神としての再発進を印象的に伝える工夫を凝らしました。
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03 CONTRIBUTION
音楽とともに、天神のこれからを描く
天神を舞台にイベント企画・プロモーション・これらに付随した音楽制作など、広告代理店としての枠を超えた街の賑わいづくりに貢献できるのは、これまで50年に渡り福岡・九州を中心にコミュニケーションビジネスを展開してきた当社の特徴だと考えています。
関係者の想いが詰まったMCTの魅力を九州を中心に多くの皆さまに知っていただくため、メディアミックス戦略にも力を入れて立体的なプロモーションを行いました。
天神ビッグバンも佳境に差し掛かり、今までにない新しい場所や空間が多数生まれています。
西鉄メディアも近年は大型サイネージ化が進んでおり、短い時間でも映像や音を通した情報訴求ができるようになっています。
ハード的なインフラや会場が整う中で、MCTとしてもそれらと有機的に連携させていただき、更なる天神の魅力向上や若手ミュージシャンの活躍の場づくりに向けて、⾳楽を通して貢献していくことを⽬指していきたいと思っています。 -
04 LAUNCH
人とまちと音楽が再び出会う
2024年のMCTは、のべ15会場で開催され、156組の出演者が登場し約8万8千人の来場者を動員しました。
イベント開催の2日間は多くの方が足を運んでくださったので、MCT史上初の入場規制が実施されるほどの盛況ぶりとなりました。
5年ぶりのリアル開催にもかかわらず、関係者の予想を上回る反響をいただき、多くの来場者の皆さまから好意的な声や感動のコメントが寄せられ、MCTの存在意義と必要性をあらためて実感する機会となり、今後の継続とさらなる発展に向けた確かな手ごたえを得ることができました。
まさに”街が鳴ってる”そのものであったと思います。
音楽はもちろんアートなど様々なカルチャーの魅力を発信し体験できる、そんなイベントに成長できたら嬉しいですね。
2日間に渡り天神の街全体が非日常の音楽フェス会場になりますので、ぜひ自由に回遊していただけたらと思います。
そのなかで自分のお気に入りの音楽を見つけて、楽しんでいただけたら嬉しいです。
個人的には今後ナイトタイムエコノミーにもチャレンジしたいと考えていますので、一緒に取り組んでくださる皆さまとのつながりをこれからも大事にしていきたいと思います。
MUSIC CITY TENJIN2025についてはこちらをご覧ください。
(Director 波多江)
- Project leader
- 松尾伸也
- Account Executive
- 牛島静子 荒木洋平
- Creative Director
- 笹尾芳敬
- Art Director
- 宮崎貴年
- Director
- 波多江和之
- Web Director
- 肥塚凌伍